フランス犯罪映画フィルム・ノワールの舞台だったマルセイユ
マルセイユ・サン・シャルル駅
パリ市内のリヨン駅を午前9時過ぎに出発した。
このリヨン駅はパリから南東方面に向かうTGVの発着駅である。
約3時間20分後、13時過ぎにマルセイユ・サン・シャルル駅に到着した。
今にも雨が降りそうな天気。
高台にある駅のテラスから街全体が見渡せる。
遠くの小高い丘にノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂が見えた。
様々な人種の人がいる。
今まで滞在した都市とは異質な、エキゾチックで猥雑な雰囲気を感じた。
若い頃観た「フランス悪徳退廃的犯罪映画・フィルム・ノワール」
の舞台だったことを思い出す。
まずホテルの確保だ。
あらかじめ目を付けていた旧港の前のホテルへ10分歩いて直行する。
旧港はヨットハーバーになっていて、港町というよりリゾート地の雰囲気だ。
すぐ荷物を置いて食事に出る。
周辺をウロウロしている途中に雨が降り出したので海岸沿いのアーケードに入る。
海鮮が目玉の小さなレストランが軒を連ねている。
その中のムール貝の定食の看板が目に留まった一軒に入る。
店の通路を隔てた海岸寄りがオープンカフェになっていてビニールで囲ってある。
雨足は強くなりビニールを激しく叩いている。
が、私たちは性懲りもなく寒さに震えながらタコや貝を肴にビールを飲んだ。
雨の中、市街地を散策する。
帰り際スーパーに寄りビールと赤ワインとつまみを買う。
13ユーロ(1755円)だったが本当に美味かった。
翌日ワインの飲み残しをバックに入れ、
乗り換えるスイスのジュネーブ駅裏の階段に腰かけて、
紙コップで飲み干した。
このせいでジュネーブからチュウリッヒへ行く列車では二人とも眠りこけてしまった。