二日目のパリ
パリの二日目、
朝早くホテルを出て通勤客に紛れ、
メトロ4号線ポルトドルレアン駅から
路面電車トラムに乗る。
ポンデュカルクリア駅で高速郊外鉄道RER5号線に乗り換え、
パリ中心部から20㎞離れた終点ヴェルサイユ・シャトウ・リブ・ゴーシュ駅で降りた。
ヴェルサイユ宮殿がある。
何もない広大不毛な土地を大改造し、セーヌ川をも変え、贅の限りを尽くして建てた宮殿と言われている。
造営するには、人民の多大な税金や労役が必要であり、このことでフランス革命が起きたという説もある。
どんな歴史や歴史建造物でも、それを陰で支えた民衆や歴史的由来があり、そこへ想像力を及ぼさない限り、片手落ちの観光になるのだろう。
昨日の雨は止み、今日は風が冷たく肌寒い日だが、
たくさんの観光客が訪れている。
三人組の迷彩服を着た兵士が自動小銃を抱えてパトロールしている。
誰も目に留めない。
パリでは当たり前の光景なのだろう。
セキュリティチェックがあり、他の都市より厳しかった。