癌と共生する

私は十数年前に癌になりました。 宣告だけでも辛いのに余命宣告まで受け、 その後1か月は陽射しを浴びても、樹々を見ても、 外界との間に薄皮が一枚挟んであるように心は彷徨っていました。 その後患者会、病院、湯治場で多くの癌患者に会いました。 そこで…

宇多田ヒカルのオリジンは

1990年頃の話ですが、 R80をソルトレークシティーからロッキー山脈を越えて東へ車を走らせた時、 カーラジオから流れる曲は その州によって全く違った雰囲気がありました。 ワイオミングではカントリーソング、 ネブラスカでは美しい調べ (干し草が束になっ…

鴻上尚史さんの選考基準から「危うさの認識」

先日、TVで劇作家鴻上尚史さんがオーディション選考の基準として、 「役柄から自然にこぼれ落ちる何かを持っている人を選ぶ」 と語っていました。 例えば、清純な役柄を演じても、 演じきれない中に、 その演じる人が本来持っている個性としての色気が、 こ…

立ち位置や教育歴は人の思考を形成していくのだろうか

同じ事象を体験しても、先入観や視点の違いによりそれぞれ違った印象や理解を持つ。 もう昔の話だが、 サンフランシスコのチャイナタウンで遅い昼食を食べた後、宿泊所のサー・フランシス・ドレイクホテルへ帰る途中、紙袋をいかにも大事そうに抱えて、背中…

フリーウエイはブルース・スプリングスティーンの歌がよく似合う

昔、写真家藤原新也の「アメリカ」という本に触発され 車で同じルート、route80を通って サンフランシスコ~ニューヨークまで横断した。 彼は、ダッシュボードに拳銃を忍ばせてキャンピングカーを走らせたが、 私は友人とハーツのレンタカーでモーテルに泊ま…

音楽は人間の肉体に沈み込み、満を持して肉とともに弾ける

常磐線北小金駅歩いて6分の所に東漸寺という名刹があります。 530年の歴史をもち、紅葉の季節には多くの人が訪れる 浄土宗の由緒あるお寺です。 そこの本堂で、毎年春「お寺でコンサート」が開かれます。 一昨年は、ソプラノ歌手柏原奈穂さん、美緒さん…

フルトヴェングラーは時代を超える

昨年ベートーヴェンの第九に挑戦しました。 オペラを歌っている友人に刺激されたからです。 歌詞は原語ドイツ語で、暗譜しなければならない。 何せ楽譜も読めない初心者なので習得に苦労しました。 しかし、先生が、ワンフレーズずつ、時には自ら歌って手本…

ミュンヘン中央駅ーカールス門ーノイハウザー通りーヴィクトアーリエンマルクトーそして日本へ

最後の日の午後は日曜日。ミュンヘンへ行き中心街をぶらぶらした。 残念ながらカフェやビヤホール、土産物店などの観光客相手の店以外は閉まっていた。 ミュンヘン中央駅から南東方面へ歩き、カールス門を通り、旧市街地に入った。 ノイハウザー通りは歩行者…

旅の終わりレーゲンスブル

午後、アウグスブルグからレーゲンスブルクへ出発した。 レーゲンスブルクは ミュンヘンから列車で1時間半程のドナウ河河畔の古都で、 旧市街地は世界遺産に登録されている。 まず同行者と分かれて各自ホテル探しを始めることにする。 が、今日は土曜日なの…

チュウリッヒ&アウグスブルグ 春の陽ざし 桜満開

チュウリッヒ中央駅を降りると、 駅前にはリマト川が流れ、 その両岸には旧市街地が広がっていた。 川の左岸には、ホテル、土産物店、レストラン、カフェがあり、 陽は傾いていたが観光客でごった返していた。 右岸はオフィスビルが並び、その中にはスイス警…

リヨン、ジュネーブ経由でチュウリッヒ         車内検問事件簿

翌朝雨は止んでいた。 次はどこへ行くか? ニースからジュノバ、ミラノへも魅力あるプランだし、 リヨンからジュネーブ、チュウリッヒ、フランクフルトもあり、 と迷った。 結局、ミラノは二人とも訪れたことがあるので、 取り敢えず今日の泊りは リヨン、ジ…

フランス犯罪映画フィルム・ノワールの舞台だったマルセイユ

マルセイユ・サン・シャルル駅 パリ市内のリヨン駅を午前9時過ぎに出発した。 このリヨン駅はパリから南東方面に向かうTGVの発着駅である。 約3時間20分後、13時過ぎにマルセイユ・サン・シャルル駅に到着した。 今にも雨が降りそうな天気。 高台にある駅の…

パリの顔半分

凱旋門からコンコルド広場までシャンゼリゼ通りを歩く ルーブル美術館 ノートルダム大聖堂 1163年着工、完成が14世紀初頭という ひと際高いビルがモンパルナスタワー 210m 1972年完成 モンパルナス周辺は20世紀初頭、 世界中の芸術家が集まった地域、 エ…

二日目のパリ

パリの二日目、 朝早くホテルを出て通勤客に紛れ、 メトロ4号線ポルトドルレアン駅から 路面電車トラムに乗る。 ポンデュカルクリア駅で高速郊外鉄道RER5号線に乗り換え、 パリ中心部から20㎞離れた終点ヴェルサイユ・シャトウ・リブ・ゴーシュ駅で降りた…

モンマルトルの丘

(モンマルトルの丘) モンマルトルの丘は坂の多い下町。 十数年前、巴里らしいシャンソンが聴きたくて、 夜の9時にモンマルトルの一角にある、 シャンソン酒場「オ・ラパン・アジル」へ行った。 四角い部屋にステージはなく、数名の歌い手が順に歌う。 ア…

巴里 巴里 巴里

巴里 巴里 巴里 僕の好きな街は 紐育 Broadway The Lion KingにCATS City of Musical だから 僕の好きな街は 倫敦 West End 地下鉄 Leicester Square の 地上に出て 三軒目のチケット売り場で 時間切れのプライスダウンしたチケット ズボンのポケットに突っ…

ベルリン~ケルン~マインツ~ケルン~パリ&パリ北駅での思い出

曇り空の下のマインツのライン河 ベルリン中央駅で座席チケットを確保してアムステルダムへ向かうため列車に乗り込みました。 アムステルダムへはケルン中央駅で乗り換えます。 ケルン中央駅の前はライン河です。 今日は天気が良く、車窓から見たライン河は…

ぶらりベルリン

ベルリン中央駅の中に、スーパーマーケットやドラッグストア、カフェ、レストラン等があり大勢の人が乗り降りしていました。 2006年の開業だそうですが、駅の外はまだ再開発地区で殺風景です。 まずホテル探しです。近郊電車Sバーンに乗り、西ベルリンの…

プラハからベルリンへ

CEIなどの長距離列車が発着するドイツでも最大級のベルリン中央駅 中央駅周辺は再開発地区でまだ殺風景 中央駅前を流れるシュプレー川 左手ドーム頭だけを出している建物はドイツ連邦議会議事堂 プラハ~ベルリン間はICEで4時間40分の旅です。 ドイツの新…

プラハ ウィーンは着飾った中世ならプラハはすっぴんの中世

14世紀神聖ローマ帝国以来の王宮 全長520mのゴシック様式のカレル橋とスメタナの交響詩「わが祖国」で有名なモルダウ河と王宮 王宮から旧市街地方面 プラハ本駅から外へ出ると、ウイーンの建物とのギャップに驚きました。 ウイーンが着飾った中世なら…

ウィーン散歩

ウィーンⅡ 心の宗教であるべき宗教

ウィーン シュテファン寺院 ヨーロッパを旅するとキリスト教会はつきものです。日曜日にあたったレーゲンスブルクの大聖堂ではミサに参加し聖歌隊の歌声を聴きました。 しかし、僕は教会に行く度に疑問が湧いてきます。 なぜ教会は壮厳で豪華でなくてはなら…

ウィーン グーグル検索は世界共通 

ウィーン ウィーンの繁華街はイースターを楽しむ人達で賑わっていました。 住宅街は小さなスーパーは店を閉め、 車も少なく休日らしいのんびりした雰囲気が漂っていました。 地下鉄に乗り、着いた駅kardinal-nagl-platzは 石造りの建物と石畳の静かな街です…

Here Comes The Sun

ウイーンへ行くために、レールジェットで ミュンヘン中央駅を出発したのは午前9時半。 車内は混んでいて、席に座れない人が大勢いました。 途中左の車窓に、 緑がしきつめられたなだらかな丘が続き、 青い空と緑の斜面とその斜面に丘の頂まで伸びる一本の白…

ミュンヘンからウィーンへ QBB railjet

(ミュンヘン中央駅発ウィーン中央駅着 QBBオーストリア連邦鉄道レールジェット) ミュンヘン空港からSバーンでミュンヘン中央駅に着いたのが 19時。 日曜の夕方にも関わらず、 電車に乗り降りする人、駅ナカのカフェやスーパーに入る人で 混雑していました。 …

2018年ヨーロッパ列車旅行の旅程です

当初はドイツ、オーストリア、ブルガリア、チェコを周ろうかと考えていました。それで3か国、もしくは4か国用のセレクトパス購入の予定でした。 が、友人と話をするうちにせっかくだからフランスにも行こうと相談がまとまり、ユーレイルパス参加国が周遊で…

2018年 不動産屋共同経営者になった私が 好きな旅と歌と演劇と不動産を語る

初めまして 僕は旅が好きでよく個人旅行に行きました。 が、癌に罹ったこともあり 暫くは自重し近場やツアー旅行で我慢していました。 最近は旅をしたい意欲も湧いてきました。 以前は車や自転車での旅は経験しましたので、今度は列車で旅したいと思っていた…